どうも、お盆も明けまだまだ日中暑い日が続いておりますがみなさまいかがお過ごしでしょうか?本日も全力投球で木と共に生き、そして格闘しているイトキの伊藤です。
本日は木の乾燥について書きたい思います。木材は基本的に乾燥することにより、強度が増しより狂い悪くくなります。
その乾燥に至る段階で、2つの乾燥方法があります。
一つは太陽と自然の風を利用して乾燥させる天然乾燥、もう一つは機械を使い木材に熱を加えそしてファンによって風を起こし、強制的に乾燥を促す人工乾燥です。
どちらも乾燥させるという手段ではあり、どちらも長所、短所があります。
天然乾燥の長所は、その名のごとく天然で乾かすので乾燥に関わるコストパフォーマンスが優れ、木材本来の色艶を残したものになります。逆に短所と言えば、中々乾燥するまで時間がかかり、適正な含水率を管理するのが難しく、急な乾燥材の注文に対応できない点があります。
一方、人工乾燥の長所は、適正な乾燥スケジュールにより含水率を管理することで、計画的な生産を行うことができますが熱源に重油を一般的に使用するため、生産コストがあがり、環境にもよくありません。
人工乾燥機を施した材は一般的に”KD材”と呼ばれますが、KD材だからといってすべてが乾燥しているわけではなく、中には乾燥があまく、含水率の高いものも含まれます。
天然乾燥、人工乾燥とどちらが良いか悪いか賛否両論ではございますが、木を乾燥するという終点はいっしょです。問題なのは、適材適所に木材を使うことだと思います。
例えば、内装に使用するフローリングなどでは、含水率が極端に高いものを使用するとジョイントの部分で乾燥に伴い透くという問題がでますし、2階の床下の梁などでは、高さ方向の痩せ伴い、床に影響を与える不陸といった問題がでます。
生の材よりか、乾燥すればより多くの用途に使用することができるので、乾燥して使用した方が良いです。
天然乾燥、人工乾燥の話をここまでしていきましたが、個人的には、どういう形であれ国産材がより、普及し、みんなに地元の愛知県の材料の良さを知っていければ、結果的には良いと思っています。
弊社では、天然乾燥及び人工乾燥の両方を使いますが、材料によって使い分けをしています。長文になりましたが、次回はちょっとマニアックな!?木材乾燥機についてあつく語りたいと思います。
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