スギ、ヒノキ含水率測定法

木材の含水率

日を追うごとに寒さが和らぎ、春ももう間近と感じられる今日このごろです。
ども、イトキの伊藤です。
本日は、木材の含水率について話題にしたいと思います。
含水率はその名のごとく木材中に含まれる水分の割合です。
製材したてだと水々しくそのまま建築用材として使用すると
木材が乾燥に伴い収縮して、その結果、施工後のクレームになりかねません。
そうならないためにも、それを測定する計測器が必要になるわけで今回はそれを紹介したいと思います。
木材の水分を測定するには一般的に携帯型の含水計が用いられます。(写真は高周波式)
含水率計


もしくは、加工ラインに設置された含水率計(写真はマイクロ波式)にて測定します。
赤い箇所のアンテナで断面の水分を測定し、各箇所の平均を数値化します。
マイクロ波式含水率計


両者とも一長一短ありますが携帯型の方は材料を移動させないため、簡単に計測することができますが、
測る箇所により、ばらつきがあり、厚めの材に対しては限度があります。
方やライン設置型は、アンテナで断面の含水率を測定し、そして各アンテナの平均で含水率を測定するため
片寄りなく測定できるのが特長ですが、設置しているためラインに通らない材に対しては測定できません。
両者とも簡便に測定できますが、実は真の木材の含水率を測定するには、これらの方法では不可能です。
では木材の持っている含水率を正確に測定するには、どうするのか?
それは木材を切断して計測する全乾法という手法をとらないと計測できません。
スギ、ヒノキ含水率測定法


写真のような断片をカットしてすぐさま重さ(W1)を量ります。



次に恒温乾燥器とよばれる乾燥器にて断片100~105℃の間で乾燥させます。
恒温乾燥器


6時間ごとに取り出し、その重量変化量が0.1%以下になるまで乾燥します。
これがいわゆる木材水分量が”ゼロ”の状態です。この重さ(W2)を量ります。
含水率=(W1-W2)/W2×100(%)の計算式によって初めて真の含水率を求めることができます。
なので結局、材料を切ってだめにしないと本当の含水率を測定することはできないということになります。
そんなの現実的ではないため、実際のところ先にも紹介した含水率計にて測定するのが現実的ということになります。
含水率計にて真に近い含水率を測定するのは、個々の含水率計に、この全乾法にて補正をかけたものを
使用すのがベターということになります。
現在、弊社は、業務上、両方の含水率計を使用していますが、ライン設置型の方が正確な値を示していると感じています。
以上、製材屋の小難しくマニアックな話題でした。

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